ケーススタディ：NWZ、コミュニケーション改善のためにキャスター付きワークステーションを活用

この18か月間で、リモートでの診察や遠隔医療への要望がとてつもない勢いで増しました。COVID‑19は、とりわけ医療に打撃を与えており、モバイル ビデオソリューションの開発を加速させました。昨今、病院にいる患者を家族が訪ねることは、難しい場合があります。 

重病の患者や高齢の患者は、携帯電話やタブレットを使用できる体力があるとは限らず、そうした機器が手に入る、あるいは使いこなせるとも限りません。隔離されている患者の場合、医師、看護師、自宅にいる家族らと同時に会話することが難しいおそれがあります。WoWは、こうした人々がつながり続けることを可能にするシンプルなソリューションです。

Logicool for Business、Ergotron、Wortell Videobutler、Microsoft、Intel、Philips、TechDataは、モバイル コミュニケーション ソリューションを必要としている病院を支援するため、連携しました。上記の各組織は、キャスター付きワークステーション（WoW）により、長期入院中に患者が愛する人や家族と連絡を取り続けることを可能にする、理想的なソリューションを提供しています。

WoWは、ロジクール Tap SchedulerやMeetUpなど、シームレスに連携する複数の製品で構成されています。このWoWを使用することにより患者は、長期の入院中でも、自宅にいる家族と簡単、安全、快適にビデオ通話を行えます。

WoWモバイルユニットには、ロジクールMeetUpに加え、高品質な映像と音声を実現したPhilipsのディスプレイ、ワンタッチで操作できるロジクール Tapが搭載されています。これら製品の操作はすべて、IntelのMini PCであるNUCで行います。これらのソリューションが、Wortell、Videobutler、Microsoft Teamsの専用ソフトウェアにより、患者が愛する人とのビデオ通話を簡単に行えるようにしています。 

看護師は次に待ち受けていることを常に把握でき、ハードウェアとソフトウェアの切り替えを気にする必要がないため、診療の質に意識を集中できます。このテクノロジーは、異なる場所にいる医師と看護師をつなげることにも活用されています。

このソリューションは、NWZの職員が親しみやすいように作られています。WoWは、高さ調節が可能な、移動式の医療用カート上に構成され、充電式バッテリーで10時間稼働します。

患者向けのソリューションであるだけでなく、医師も、これを使用することで、患者の家族を交えた複数人での面談の場を、簡単にセッティングできます。さらに、病院職員がチーム会議のために互いにすぐにつながったり、必要なメンテナンスのために隔離エリアを安全に視覚化したりすることも可能です。NWZでは、看護師が記録や投薬に使用するモバイルユニットをすでに導入していたため、WoWをすぐに、直感的に操作できたという利点もありました。

WoWを導入した肺疾患科では、アンバサダーを配置することで、この新しいソリューションの利用を促進できました。NWZの院内アンバサダーは、問題解決の窓口として機能しており、いつでも支援の手を差し伸べることができます。またIT部門は、MeetUpとTapを病院の既存のWi-Fiネットワークに接続すれば、すでにあるエコシステムに実に容易く、WoWを技術的に統合できることにも気付きました。